053_ex_2014.1
Izさんへのローコスト住宅案 _【家づくりのための温室】
Izさんへのローコスト住宅案 _【家づくりのための温室】
主用途 ： 住宅
規模等 ： 木造 一部S造 93㎡（想定）
規模等 ： 木造 一部S造 93㎡（想定）
設計期間 ： 2013年７月 ～ 2014年１月
設計
意匠：菊池甫
企画協力：山本展久（山本展久アトリエ荒川企画室）
意匠：菊池甫
企画協力：山本展久（山本展久アトリエ荒川企画室）
地方都市、郊外に建てるローコストな住宅案。クライアントは家づくりの意思はあるものの、資金に乏しく、既存のハウスメーカーの住宅などには手を出せない状況にあった。そこで私達は、郊外の、非常に安価に購入できる土地に目を付け、まずは最低限の居住環境のみを建設し、後に随時増設できる仕組みを検討した。
ローコストでも大空間を感じられる住宅に住みたい、というクライアントの要望にあわせ、敷地いっぱいに大きな温室を建て、そこを家づくりの拠点とする案を考えた。温室には、大きな入り口が設けられ、内部も土の状態のままにしてある。高さは2階建ての住居がすっぽり収まるほどあり、資金が調達できれば、温室内部に“小さなイエ”を建設していく。最終的には内部は小さなマチのようになり、時間と共に増えたイエと家族達に囲まれて豊かな時間を過ごす。
温室とは本来、作物を育てるための装置だが、ここではイエと家族を育てるために用いられる。無理はせず、でも確実に、流れの中で一つずつ豊かな時間を手にしていけるような、家づくりの在り方を目指した。
ローコストでも大空間を感じられる住宅に住みたい、というクライアントの要望にあわせ、敷地いっぱいに大きな温室を建て、そこを家づくりの拠点とする案を考えた。温室には、大きな入り口が設けられ、内部も土の状態のままにしてある。高さは2階建ての住居がすっぽり収まるほどあり、資金が調達できれば、温室内部に“小さなイエ”を建設していく。最終的には内部は小さなマチのようになり、時間と共に増えたイエと家族達に囲まれて豊かな時間を過ごす。
温室とは本来、作物を育てるための装置だが、ここではイエと家族を育てるために用いられる。無理はせず、でも確実に、流れの中で一つずつ豊かな時間を手にしていけるような、家づくりの在り方を目指した。
