006_cp_2010.4
Y市かまぼこ板利活用コンペ _【かまぼこ板でつくる東屋】
主用途 : 東屋
規模等 : 木造 9.8㎡
設計
意匠:菊池甫
企画協力:山本展久(山本展久アトリエ荒川企画室)
かまぼこの産地が主催した、かまぼこ板の利活用コンペ。私達は、板の軽さと小ささを活かし、アーチ状の組積の組み合わせで、東屋を造る案を提出しました。
U字型に加工した鉄筋に、かまぼこ板を串刺しにすることで一つのアーチを形成し、それを平行に連ね、噛み合わせていく事で10㎡程度の構造体とします。また、アーチごとに大きさを変えながら連続させる事で、椅子のスケールから背丈を大きく超す大きな門型まで、幅のある空間表現としました。
空間の連続は、体感の連続を誘発してくれるのではないかと考えました。椅子のスケールを通して、かまぼこ板に触れる体験。門のスケールを通して、かまぼこ板に包まれる体験。多様な体験が、かまぼこ板に対する体感を育み、親しみ、愛着に繋がる。そしてそれが、間接的にでも名産品である、かまぼこへの認識と理解を深めてくれる。提案が、そんな嬉しい連鎖の一つのきっかけになってくれればと考えました。
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