091_cp_2018.1
白倉の廃校利活用コンペ _【通学路に開く傘のような寝床】
設計
意匠 : 菊池甫
企画協力 : 山本展久(山本展久アトリエ荒川企画室)
『来訪者の生活を、もっと住民と近づけたい』 利活用の促進を考えるにあたり、新しい計画は、廃校と集落を取り持つ存在になるのでは、と私達は考えました。そこで、校庭や集落内に来訪者のための寝床を設置する案を提出します。寝床は、支柱と傘のような屋根で構成されるシンプルな建築です。ライフラインや研修機能は校舎が担う事とし、この傘のような建築は、あくまで就寝と休息を確保する最低限の機能のみを有する事とします。提案は、白倉地区の奇祭『バイトウ』や『もみじ引き』の延長にある存在として定義され、住民や来訪者との協同の基、段階的に、少しずつ制作されます。校舎から校庭、そして集落へと、通学路を辿るように、傘が開くにつれ、住民と来訪者との絆も、結びつきを強めていきます。
かつて、子どもをきっかけに集まっていた学校が、今度は来訪者をきっかけに集まるキャンパスに代わっていく。提案を通じ、そんな未来を描ければと考えました。
Back to Top