063_cp_2014.7
函館の洋館利活用コンペ _【子どもに残す洋館】
主用途 : 児童館
規模等 : 組積造+S造による補強 611.5㎡
設計
意匠:菊池甫
企画協力:山本展久(山本展久アトリエ荒川企画室)
築100年を超え、長い時間の中で自然豊かな環境となった函館郊外にある旧領事館の、再活用の提案です。建物のある函館市西部は、豊かな住環境とは裏腹に、少子化が進んでいる地域です。そこで私達は、この場所に児童館を計画しました。
内部の歴史的な広いスペースには、図書室やプレイルーム・児童クラブなど、子どものための機能を一体的に設置します。さらに、地域ボランティアの拠点を併せて備え付け、館内で自然に多世代が触れ合う状況を企図しました。また、老朽化が進む、本館以外の付属建築部は取り壊し、芝生やウッドデッキを敷いた豊かなオープンスペースを整備します。
オープンスペースから、洋館の全景を見渡す事も可能です。過去100年の蓄積に想いを馳せながら、次の100年を育む人々のための場を用意する。提案が、開拓者の町、函館の新たな歩みの後押しにつながればと考えました。
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