069_cp_2014.10
環境デザインコンペ28th _【barks】

木造 non-scale
設計
意匠:菊池甫
企画協力:山本展久(山本展久アトリエ荒川企画室)
barks、ここでは木材を保護している外樹皮、内側にあって養分を伝達している内樹皮(師部)、および木材の成長の起点となる形成層を指して、この単語を使っている。
木材におけるbarksは、建築におけるwallよりも、豊かな意味を持っている。barksは、それ一つで保護・設備・成長の3つの重要な働きを担っている。wallがbarksのように設備的側面を担えば、空間はより本質を率直に表すことが出来るようになる。状況に応じ、代謝・伸長・変形する力を持てば住宅はより長生きすることが出来るだろう。
樹木の断面が樹木の歴史を表すように、住宅のbarksを見れば、かつて人々がどのような生活をしてきたのか知ることが出来るようにもなる。つまり住宅は、より自由に歴史を重ねることが出来るようになる。
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