【建築の開拓】 : 閉塞・孤独・無力感をこえて、今を生き続けるための
開拓という言葉には、未知の世界に踏み込んで、切り拓き、自分や家族、さらには世の中を豊かに変えていくというイメージがあります。それを建築の分野で実践したいというのが、このコンセプトです。
私たちがふだん生活している日常のフィールドは、個人が自分らしく夢を追いかけるには厳しい環境と言わざるをえません。多くの人達が閉塞感や孤独感、無力感などの負の感覚と折り合いをつけながら日々を過ごしているのではないでしょうか。
また、日常の加速度は常に上昇を続けています。最新の技術はすぐに過去の物となり、今日見出した意義は明日には意味を見失い、計画・予定・未来図という考え方そのものが、ますます成立し難い状況になりつつあります。
特に後者の課題は建築に深刻な影響を与えます。万全な計画や既知の未来図を描く事にリアリティが失われつつある世の中に対して、少なからず、それをアイデンティティとして実行してきた建築は今、新たな価値観を模索しなければならないところに来ているような気がするのです。
例えば、30年後の未来ではなく、30年間の今の連続を生き続ける事が出来るような、行動としてではなく存在としての価値観を。
負の感覚を乗り越えて、今を生き続けるだけの強さを持つためには、過去にも既知の未来図にも頼りきらず、常に未知のフィールドに踏み込んでいく勇気と姿勢を持つ事が大切だと考えます。
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