「ともしびの建築」
子どもの頃、“ただいま”と家に帰った時の、玄関の灯りが好きでした。ふっと、落ち着くような感覚。建築には、「ともしび」のような温かさがあると、感じています。
その「ともしび」は、日常を温めるだけではなく、先の見えない未来を照らす、手助けもしてくれます。就職や結婚などの新生活、社会の急激な浮き沈み、予期せぬ災害の影響など、これまでの日々が通用しなくなった時、建築は、新しい生活を積み重ねる土台として、人々を支えてくれます。
子どもの頃、“ただいま”と家に帰った時の、玄関の灯りが好きでした。ふっと、落ち着くような感覚。建築には、「ともしび」のような温かさがあると、感じています。
その「ともしび」は、日常を温めるだけではなく、先の見えない未来を照らす、手助けもしてくれます。就職や結婚などの新生活、社会の急激な浮き沈み、予期せぬ災害の影響など、これまでの日々が通用しなくなった時、建築は、新しい生活を積み重ねる土台として、人々を支えてくれます。
また建築は、地球環境の未来にも関わっています。建築が消費するエネルギーは、とても大きいです。たとえば、世界の廃棄物の半分ほどは、建築・土木の工事や運用に由来するものと、言われています。世界では今、前世紀型の、人間中心主義からの脱却が叫ばれています。そんな中、建築は、地球との調和を果たす、希望の「ともしび」にもなり得ると、考えています。
目指しているのは、「ともしびの建築」です。日常に温かく寄り添い、先の見えない未来を照らし、地球との調和も果たす、希望の光にもなり得る存在です。そうした建築を目指す事が、世の中への貢献に繋がると信じて、今日も活動しています。
菊池 甫
菊池 甫