菊池甫一級建築士事務所

Office of Hajime Kikuchi

 

005_ex_2017.1.14 - 2.19 

『銀座、次の100年のためのstudy展』出品作 _ 【昭和通りに関する3つのインスタレーション】


所在地 : 東京都中央区 MUSEE GINZA

主用途 : インスタレーション

設計期間 : 2016年8月 ~ 2016年12月

展示期間 : 2017年1月14日 ~ 2017年2月19日

設計

意匠 : 菊池甫(菊池甫一級建築士事務所) 企画協力 : 山本展久(山本展久アトリエ荒川企画室)

プロデュース : 川崎力宏(川崎ブランドデザイン)

 

 

【昭和通りに関する3つのインスタレーション】は、『銀座、次の100年のためのstudy展』にあわせて制作されたインスタレーションの一つ。
昭和通りにまつわる「大きさ・お金・時間」という3つのテーマを、「チョコレート・コインとトランプ・ケーキとロウソク」を用いて表現したインスタレーションです。

昭和通りに建つそれぞれの建物が持つスケール感、特徴が、身近な『量』として再編集され、観る人に新たな発見をもたらすような作品を目指しました。

 

 



【チョコレートパーティー】 
規模の大きな建物とは、広い床面積を持っているということでもあります。
例えば、会場となった銀座レトロギャラリーMUSEEの延べ床面積131.73㎡ならば、一辺が11m45cmの正方形、歌舞伎座の延べ床面積91975.25㎡ならば、一辺が303m27cmの正方形で表現することが出来ます。
そこでMUSEEの延べ床面積をチョコレート一粒に置きかえてみると・・・
MUSEEが1粒ならば、歌舞伎座は698粒。
MUSEEが5kcalならば、歌舞伎座は3490kcalと、いう事になります。

 

 


 

【マネーゲーム】
再調達原価という計算方法は、建物が生まれるまでに必要になった資金を(かなり曖昧にではありますが)端的に把握することが出来ます。
総工費の大小は、持続可能性の大小とは必ずしも直結していませんが、その影響力は未だに健在です。
特に2020年の東京オリンピックをめぐる一連の社会現象をみる限り、人が総工費によせる興味は、よほど根深いように思えます。
一方で建築の持続可能性とは、社会や経済への適応能力や、環境性能、エネルギー性能などの様々な側面で判断されます。
ここに表現されるサークルの真価は、人々の注意深い観察の中で判断されるものと考えます。

 

 



【バースデイズ】
建物の長寿命化はいまやかなりポピュラーな考え方になったと言えます。
しかし、その知名度に見合うだけの意味が見出せているかと言えば、まだまだ追いつけていないのが現状ではないかと思います。
例えばMUSEEは歴史的建造物と呼べますが、歴史的建造物と呼ばれる事のない長寿命建築の事を私達は一体何と呼べばよいのでしょうか。
このインスタレーションでは、築30年、40年とその場に立ち続ける無名の建築達に光を当てた作品です。
誰もが疑いなく肯定するテーマこそ、それに見合う多様な価値観を見出すのが難しいのかもしれない、と私達は考えます。

 

 

活動レポート : #『銀座、次の100年のためのstudy展』

 

 

先頭にもどる